日向坂46の曲を聴いたよ①

ヒコロヒーさんを知ったのは2019年のM-1三回戦の動画だった。その時はこんな漫才をする人たちもいるんだなぐらいにしか思わなかったが、2020年の4月に始まった脱竹TVには興奮させられた。面白い回ほどアーカイブに残らないので毎週火曜日の22時は絶対に予定を空けた。リアルタイムならではの熱気がそこにはあった。スマホを閉じてしまえば脱竹TVの話をする人がいない世界の方が不思議なくらいだった。

脱竹TVを抜けたヒコロヒーさんはバラエティ番組でさらに拝見するようになり(ノーナレにみなみかわさんと出演してるのを見た時は御大爆誕だと思った)、吉住さんとのツーマンライブやYouTubeで他人から金を借りたりして、とても順調そうだったので、深夜に冠レギュラーが始まると知っても、そりゃ始まるよな面白いんだからと思った。それより当時はNEWニューヨークとトゲアリトゲナシトゲトゲの方が、今注目されてる芸人でお笑い好きに向けた面白い事やりますよ感があったし、俺自身がニューヨークとAマッソに対する思入れもあったので楽しみな気持ちは強かった。

それなのに番組が始まって一番ワクワクさせられたのはキョコロヒーであり、ガサツで鬱陶しくワガママで人の話を全く聞かない生意気な女こと齊藤京子さんだった。

プライベートの写真を用意してと言われても無かったからと用意せず、自分のトークを話半ばで自分で打ち切り、思い出し笑いで笑いだす、およそバラエティ慣れしたアイドルならまずしない言動のオンパレード、そんな傍若無人な振る舞いをヒコロヒーさんがひと言で笑いに落とす。そこには絶対に予定調和にならない面白さがあった。

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番組の面白さは当然ながらアイドルファンの地盤もあるので、バラバラ大選挙は視聴者票で1位になるだろうと思ってはいたが、実際に1位だとわかった時は昼飯を食べながら心の中でガッツポーズをしたのを覚えてる。なによりヒコロヒーさんのコメントにはグッとくるものがあった。

そして、バラバラ大選挙の結果をドッキリで伝えられた時の齊藤京子さんがスタッフに向けて発した「もしかして一生のお付き合いになる」には度肝を抜かれた。雷に打たれたかのような衝撃があった。椅子からひっくり返るかと思った。アイドルを応援したくなる人の気持ちを初めて理解できた瞬間だった。毎日いろんなことがあって、辛くてしんどくて、そんな時にこんな前向きな言葉が聞けるなら、そりゃ応援したくなるって思わされた。

もしこの発言が齊藤京子さんではなく、バラエティが上手なアイドルさんだったらこんなに感動は出来なかった、面白ひと言だなで終わってたと思う。番組を観ていて、飾らない、思ったことをすぐ口に出してしまう、それでいて野心がすごいある人、だとわかってたからこそ、冗談半分でも残り半分は本気で一生の付き合いになると、心からの言葉だと受け止めることができたし、アイドルって良いなって思えた。

そうやって齊藤京子さんはすっかり好きになっていたが、自分は歌やダンスにさして興味が無いので、日向坂46のグループの活動に対しては「頑張ってるんだなぁ」「センター選ばれて良かったねぇ」ぐらいの距離感でメンバーの名前も顔もほとんど知らないままだった。音楽番組に出演してもキョコロヒーポーズをしたかどうかしか興味がなかった。

それが今年の春からLeminoで『日向坂で会いましょう』が無料で観れるようになって、最初は齊藤京子さん目当てで観るようになっていたが、齊藤京子さんと他のメンバーの関係性が見えてくると、そのメンバーも好きになり次第に齊藤京子さんが出演してない回も観るようになっていた。最近では土曜日の日向坂ちゃんねるの更新が楽しみになっている。メンバーも全員顔と名前が一致するようになっている。

かなり日向坂46が好きになってる。でも曲の方はほとんど知らない。これではコンビ愛が好きなだけで、そのコンビのネタをほとんど見てないお笑いファンみたいになっている。別にそれで構わないと思ってるし、この例えも少し違う気がする。

それでも日向坂のメンバーの名前まで覚えてそのコンテンツを楽しんでるのに、曲を知らないということに一抹の居心地悪さを覚えたので、全曲聴くことにした。ひらがなけやき時代の曲から片っ端に。そしてせっかくなので超簡単に感想も書いた。

ただ自分はアイドルはおろか音楽そのものにアンテナを張ってない。なので専門的知識もなければ熱量もない浅い感想しかでてこない。ただ日向坂46から1曲でも多く好きな曲が見つかれば良いなと思って曲は聴いた。

この記事中に数曲でも感想を載せようと思ったが、思ったより前置きが長くなったので曲の感想は次の記事から載せることにする。キョコロヒーをきっかけに齊藤京子さんと日向坂46を好きになった事だけを書くつもりだったけど、キョコロヒーに触れるならヒコロヒーさんにも触れないといけないし、ヒコロヒーさんについて触れるなら脱竹TVにも触れないといけない、などと考えてるうちにどんどん文字数が増えていた。

なにより前置きと曲の感想で、熱量が全く違うものになっているので同じ記事の中に載せるのはやめました。